下書きの蔵出し(マイルドヤンキーが話題になっていると聞いて)

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自分の生まれ育った環境について、
ここ数年…考え直す機会が多かったように思う。

東日本大震災後、
見事に心身の影響を受け…自律神経をイワし、
母がすぐその後入院&手術をして、
数ヶ月経ったら腰椎のヘルニアが再発。

この期間、一切
外に出て働いていない。
(在宅で内職みたいなものはしていた…)

その後も、母のできない家事のサポートをしつつ
在宅をしながら「家事手伝い」の日々が続く。

…そのような日々の中、とある趣味(音楽関連…)に傾倒し
出歩くようになって、
色々な環境の人が集まり、会話する中で
その…抱えていた思いは明確に、確実になった。
(実はその前からずっと頭の片隅にはあったのだけど)

内容的に、
私の場合はここまで厳しい状況ではなかったものの…

luvlifeさんの私のいる世界という記事。

少なくとも…学生時代の私は、
こういう世界にいた。

さすがに年代が年代なので
記事内にある性的な描写のような
ああいうことは少なかったのだけど、

私の住む地域は特に、
俗に言うDQNという種族の世帯が結構多かった。
最近話題になっている、
マイルドヤンキーみたいな人がたくさんいた。

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EXILE

「低学歴の世界」って言葉が一番心に残った。

この言葉みた時、自分の居場所ってすとんとわかった気がした。

私はその世界にいるから。

はてなの中で感じてたなんかの違和感って、
私ははてなの空気と違う「低学歴の世界」の人間だからなんだ、って思った。

これ、解ります。

その世界の中で一生を終えれば気付かなかったこと、
かもしれません。
そして
はてなは確かに高学歴臭がプンプンする(笑)。

専門学校に入学した時、が
最初のきっかけだったと思う。
あの時、この「低学歴の世界」の意味に、少しだけ気付いた。

…私は、
底辺女子高の中で、少しだけ成績が良くて。

中学の頃は
いじめで登校拒否を繰り返していたのもあり、
全然勉強をしなかったので
成績も上がらず、入れる高校が…ほとんどなかった。

でも、なんとか入学できた高校では
新しい教科がたくさんあり、勉強したら
成績の順位が…ありえないほどに、駆け上がった。自分でもびっくりした。

おかげさまで、
校内では
「てつこさんは頭いい人」という言われ方をされ、

担任教師が
「先生がいい就職先紹介してあげるから」と、何度も打診してきた。
(当時は高卒で就職する女性が普通にいた)

先生…わたしやりたいことがありまして…と言って、
結局は専門学校に進学したのだけれど。

ここで、てつこさん
少々調子に乗っていたと思います。
勉強すればできるんだ私、と。

その後、専門学校に行くわけですが
…専門学校と言っても芸術系だったので、
いろんな成績の子が、クラスメイトになります。

そこで…気付くのです。
自分のレベル、というものに。

おそらく
気付かない人はここでも気付かずに
そのまま人生が進んでいくのだとは思うけれど、

私は…気付いてしまった。
自分の生い立ち、環境、その環境内での位置、に。

私は、高校時代に
複数のグループに友人がいたこともあり、

その中のひとつの集団が…あの環境にしては
向上心がえらく強い子たちの集まりで、
(みんな成績が良かった…)

彼女たちは、その
就職する生徒がほとんどの底辺女子高ではありえない、
「大学・短大進学」などをしようと試みていた。

…ようは
彼女たちは気付いていたんだろうな、と今になると思う。

その子たちの考え方に
少し賛同できる部分があり、
きっと私は、どことなく気付き始めたまま
専門学校に進学した。

いろんなクラスメイトと話をする中で…自分に、
話について行けていない感覚、というものが沸き起こった。

自分では普通に話している内容が
周囲にとっては表面の部分で、

それよりもう一段突っ込んだ会話や
それに関する質問をされた時、に
うまく答えられなかったりすることが多かった。
(ようは、私がそこまで深く考察していなかったということね)

…今までは
自分の話している、考えていることで
充分話が通じたし、
何なら「深く考え過ぎだよ~」なんて
友人に言われる側の人間だった。

なので、
どうやったら一段突っ込んだ話をできるのか、
それにきちんと答えられるのか、
というのがまったくわからなかった。

方法が、思いつかなかった。

その後、専門学校を卒業し
就職しても、
私は似たような環境に置かれ…職場で迫害を受けるようになる。

迫害を受けて、今思うと
抑うつのような状態になり、一人暮らしの部屋に帰ると
ひたすら呆然として夜を明かすか、
部屋に置いてあるものをわめきながらなぎ倒したり、
泣きながら畳んだ布団に何度も頭をぶつけた。
(いちおう騒音を気にしていたらしい…最後の理性があったようです…w)

親は、せっかく
専門学校まで出して仕事に就いたのもあって
勿体ないという思いがあったのでしょう。
「そのまま仕事を続けろ」と言ってきたし、
「もう少し我慢して仕事に通え」と言われた。

…今思うと、
いくらでも方法はあったのです。

心療内科、精神科に行くことや、
同業で仕事先を変えることもできた。

専門学校では
OB、OGの就職相談を実施していて
それを利用すればどうにかなったかもしれないのに、

私は…いっぱいいっぱいになってしまい、
「この場から離れたい」ということしか考えられなくなり…
自分の我儘を通し、会社を辞め
実家に戻った。

考えようによっては
自分で精神崩壊を回避した、とも言えるのだけれど。

私は
夢に見た仕事に就いてすぐ辞めるなんて自分の甘えだ、
こんなことでつらいと弱音を吐くなんて
周囲に申し訳がたたない…

そういう思いが、ずっとあった。
正直に言うと未だにある。

その後、色々な職業、会社を渡り歩いて
最終的に、
IT(っぽいことをしている)企業の
ひたすらパソコンのキーボードを叩く仕事に就いた。

正社員ではない。
でも、保険や年金は
正社員と同様の福利厚生が与えられていた。

私は…なぜか
自宅より遠い勤務地を選ぶ傾向にある。

理由は簡単で、
近所の仕事に応募しても
なかなか採用されないから。

近所、というのは
東京の東部、下町なのですが
なんだかよくわからないけど…不採用になる。

で、同時に
類似職ということで別件で応募している方で採用され、
そこが結局遠いということなのだけど。

でもそこでは
やっぱり専門学校と同じようなことが起こる。

みんなの話についていけない。
レベルも違うし、その会話のスピードも速く
内容も…なんだかセレブ過ぎてついていけない、ってこともあった。

そのような世界で
分からないなりに揉まれていると…だんだん、
とある事にも、気付き始める。

ここで、追加投入。

戸井アンナさんの
低学歴の世界から高学歴の世界に行くと友達がいなくなるという記事が

私の思いを、
さらに具現化してくれているような、気がする。

大学に行きたいと親に相談しても
「大学なんか行ってどうするの」で議論終了。
もともと家族の権力が強いので、大学進学できない議論の中身は
「学費がない」といったプラクティカルな理由ではなく
「意味がわからない」ということ。

私の家は、比較的
親が好きなことをさせてくれたので
それは有難いと思っているけれど…周囲の友人は、
そういう親御さんが多かったように思う。

低学歴の世界にもたまに、進学したい人がでる。

でも、高学歴の世界にいくということは
ゲーセンとカラオケとパチンコで遊ぶんじゃなくて
読書と美術館とコンサートホールが追加されるような
人生の広がりにつながってくる。
人生を広げようとすると、前の友達と会っても辛くなる。

これまで、
特に…高校時代の友人と、
高頻度で会うことが多かった。

その輪の中で、高校を卒業した時に
「月イチで会おうね」などという取り決めをしていたというのもあるし、
(学生時代のよくあるアレですね…友情を継続させようとするアレです…)

会うたびに
各々の近況報告、愚痴大会、のようなことを続けていて
それはそれで、
色々な事情や状況を知ることができて
学ぶこともあったし楽しくもあった。

…でも、この10年位、実は
いつも心に疑問を抱えながら…交流していた。

友人たちは、
「高校卒業→就職→結婚→主婦」
という道が当たり前、という世界にいて
そのまま生きてきた人達なので、

私の考え方、価値観というものは
異質なわけです。

ただ…残念ながら、
私の今の環境にとっては
「友人たちが異質」であった。

個人的な見解としては、

「そのどちらも存在していいし、どちらかが良いも悪いもない」

…のですが、
友人たちは…少し違うようで。

「結婚することが、子供を持つことがステイタス」
(おそらく、底辺校からそこまで行けた自分を自慢とすら思っているかも…)

…な、価値観の中にずっといるので
まぁね…たまに独身でいることを小馬鹿にされた時もありましたよ。
あれってなんなんですかね…産後ハイとか言われてるやつですかね…

自分が天下をとった、
ぐらいの勢いの態度をする友人もいました。

正直に言うと…彼女たちは
このブログ記事で言うところの
「低学歴の世界」にいるのかもしれない、と思う。

低学歴の世界を言い換えると

「自分の育ってきた環境が最適だと信じて疑わない人」

…「最適」は人によって違いますよね。

「異質な価値観は疎外、もしくは迫害する人」

…少しでも変わったことをすると
バカにしてくる人の多いこと多いこと…受け入れる要素、ゼロなのですね。

「幼い頃から近くにいた大人たちの間違いに気付かない人」

…それ世間的には毒親っていうんだよ…っていう友人が
「親を尊敬してる」「育ててくれて感謝」とか普通に発言してきますよね。

しかも
それを指摘すると

「バカにしてんのか」

…しか返答がありませんからね。
(ちなみに母にもそう言われたばかりです…)

その
短絡的にしか物事を考えられない、

面倒だからこれ以上頭の中で熟考したくない、

被害者意識、いやここまでくると
被害妄想に近い思い、

人をランク付けして
上下だけの価値観で人を判断する、
(違いや個性という評価軸を
持たせてもらえなかった環境、というのもあると思う)

…という部分に関しては、正直軽蔑しています。

私が
結婚という道を第一に考えなかったのは、
…この連鎖を断つ、という目的も
実はあったりする。

結婚できない困った性格だから、というのも
否定はしないけれど…w

このような持論をあれこれ書いたり
人様に話したりすると、

「考え過ぎだ」
「なんでそんな悲しい考え方するの?」

…などと、言われます。

この世界にいて、
無理して自分を抑えて
親の価値観の通りに高卒で就職して結婚して出産して…というのが
周囲にとって、という意味では
いちばん最適な生き方だったのだと思います。

そうすれば、
面倒な性格の私が実家にいないから家族は楽だろうし、

親も親戚も
自分の生い立ち、環境、価値観などを否定されることないまま
てつこは
この「低学歴の世界」を受け入れて日常を生きているのね、
と安心してもらえたでしょう。

でも…何をどうしてこうなったんだか分かんないけどw、
WOOL-BLANKETのような人間が形成された。

そして
この世界は…私にはムリである、
ということになった。

個人的に、それも
精神的に参ってしまった一因ではないか、と思ったため
高校の友人と…会うのを、やめた。
本当は親とも価値観の距離を置きたいし
一部の親戚たちとも関わりたくはない。

でも、そういう人たちって、グイグイつっこんでくる(笑)。
ちょっとどうしたの、何どうしたの、って。

バブルを生きた同志ならわかっていただけると思います

…でも事実を伝えたって
アンタら理解しないでしょーよ…おそらく人のこと否定するばかりでしょ、ってなる。

そうして
自分の価値観を認めてもらえないのもつらいし、
周囲の環境がそうだからって
それに無理に合わせて一生を終えたくないと感じたし、

…なにより、楽になりたかった。

異とされるのはまだ我慢できても
「否定」が、つらかったんです。

私は…「低学歴の世界」から、心を解放しようと思う。

だからといって
「高学歴の世界」に入れるわけでもないし
理想の世界なんて見つからないかもしれない。

でも
「気付けた」ことは収穫で、

…今は自分のいた世界に
少し否定する気持ちが出ているけれど

自分のいた世界、も
自分のいる世界、も
受け入れることのできる人間になることが、当面の目標です。

ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21)